学校ブログ
12月8日(水)3年社会「社会運動」
12月8日 普段日本語の習熟度で2つにわけているクラスですが、この日は全員で社会の授業を受けました。
まずは先生から「みなさんメーデーを知っていますか?」と、聞かれました。
みなさん聞いたことがあるようです。
「では、メーデーは祝日ですか?」と聞かれ、日本人以外はみんなうなづいていました。外国人が多くいるクラスなので、だいたいの国が祝日であることがわかりました。「では、メーデーはどんな日?」
そこから、日本におけるメーデーの話に授業は発展していきます。
日本であった「労働争議」「小作争議」など「社会運動」のことを教わります。
いまでは普通にある「権利」を社会運動によって獲得してきました。「昔の人は大変そう・・・」という反応でした。日本語の習熟度にばらつきがあるので、みんなわかるようにいつもよりジェスチャー多め、漢字にはふりがなをふり、大きく表示して、難しい言葉はかみ砕いて説明して、みんながわかるように工夫しています。
そしてあらゆる、差別問題の話に・・・
「全国水平社」の水平の説明をしているところです。この先生のジェスチャーをみてみなさん「あー!水平ってそういうことか!」と言っていました。
日本の話でしたが、外国人のみなさんは自分の国のことを照らし合わせて考えていました。
いつも明るいクラスですが、差別の話のときは悔しそうで悲しそうな、つらい表情をうかべて「どうして差別はおきてしまうの。納得いかないな」と言っていました。社会の授業でありながらも、考えさせられる授業風景でした。
12月7日(火)3年生美術「立体絵画」
12月7日 3年生の美術は、それぞれが描いた絵を元に、立体絵画を作っています。
背景に色を塗って・・・
立体にしたいパーツごとに色を塗って切り取り・・・
失敗しないようにと、緊張感が伝わってきます。
パーツが切れたらベースの絵に重ねていきます。構成を間違えないように何度もシミュレーションします。
立体にしていくのは簡単そうに見えてとても頭を使うようです。全体のバランスをみつつ、逆算して奥行きをださなくてはいけません。困ったら友達にアドバイスをもらって助けてもらいます。
完成した人もいます。どの作品もとても素敵で個性がよくでています。お互いに作品を見せ合って、「そういうのが好きなんだ!すてきだねな作品だね」と、新しい発見にもなったようです。
全員が完成するのを楽しみにしています。
12月6日(月)総合「発表準備」 国語「おくのほそ道」
12月6日 総合は発表にむけてどんどん準備をすすめています。3年生は発表の形式が自由なので、
大きな模造紙に描いている人がいたり・・・
タブレットのアプリを使ってスライド資料を作っている人もいます。
絵の配置や字の大きさもていねいにバランスをみて、こだわりがみえます。
自分で考えたテーマで、パソコンや本を使って調べたり、資料を集めてわかりやすく作成しています。
発表資料はそれぞれのセンスや個性がでていて、面白いものができそうだなと、完成が楽しみです。
3年生の国語は松尾芭蕉の書いた「おくのほそ道」を学習しています。
まずは松尾芭蕉についてです。共に旅した、弟子の曽良という人のこともあわせて学びます。
旅といっても、今の楽しい旅行のようなものではなく、もっと過酷だったそうです。
いよいよ冒頭の部分に入っていきます・・・
「古人」=芭蕉のあこがれた、李白、杜甫、西行、宗祇をさすなど、ていねいに解説を受けます。
「おくのほそ道」では、歴史的仮名遣いが使われています。歴史的仮名遣いは前の週に学習したそうですが、実際に文章ででてくると、見慣れないので難しいようでした。
焦らずに、学びが深まると良いですね。
12月3日(金)道徳1年「本当のこと言う?言わない?」2年「いのちをいただく」
12月3日 この日の4時間目1・2年生は道徳でした。
2年生は絵本を題材に使って、「命の大切さ」や「食べ物のありがたみ」を考えていきます。
この絵本は、牛をとく(=食肉にする)仕事をしてきた坂本さんが、さまざまな思いや痛みを抱えながら葛藤をしていく様子が描かれています。その葛藤や思いを考えます。
方言が使われていて外国人の多いこのクラスには少し難しいので、ジェスチャーを加えながら読みます。
ところどころで、「このときの坂本さんはどういう気持ちでしょう?」と、坂本さんになって考えます。
このクラスはいつも元気で、休み時間にも和気藹々としたクラスですが・・・
(休み時間の様子です。リラックスしています)
少し悲しそうな表情をうかべながらも、真剣に考えていました。
グループワークもしましたが、休み時間の笑い声や笑顔はありません。真剣そのものです。
以前、1年生でも同じ授業をしましたが、異なった視点の考え方もあって、でも「命の大切さ」がしっかりと伝わってお互いに気持ちを伝えあおうとしていると感じました。
1年生は「く・う・は・く時間」という動画をみて、クラスメイトが疑われたときに自分はどうするか。本当のことをいうかどうか考えます。
円になって意見を言い合います。
以前2年生でも同じ授業をしましたが、このクラスは意見がわれず全員が「ほんとうのことを言う!」という意見になりました。「絶対に言う!言わない意味がわからない」という意見も・・・
先生から「本当のことを言うことで、こんどは自分が疑われるかもしれないよ?いじめられちゃうかもよ?」といわれれても、「それでも絶対に言う」とのことです。正義感の強いクラスです。
この授業をみていて、それぞれの国での育ってきた環境がわかる気がしました。
「命の大切さ」や「正義感」「信頼すること」をよく考えられていました。
12月2日(木) 生徒会のお仕事~赤い羽根共同募金活動~
12月2日 1日と2日は生徒会の大きな仕事がありました。
それは・・・
事前にPRした通り、赤い羽根共同募金活動をすることです。学校に手作りのポスターを貼っています。
新・旧生徒会役員が力を合わせて、休憩時間に「赤い羽根共同募金」の呼びかけをします。
休み時間に先生から「赤い羽根共同募金のご協力お願いします」とセリフを教えてもらい・・・
呼びかけをします。そうすると・・・
みんなが集まってきて、募金をしていました。
みなさんただ募金をするだけではなく、「頑張ってね!」と生徒会役員に激励の言葉をかけていました。
そういったところにも陽春のあたたかさを感じました。
12月1日(水) 音楽「和楽器 箏」
12月1日 この日から音楽は和楽器の分野がスタートして、箏にチャレンジしています。
この日は1年生です。教室に入ってきた瞬間から箏に興味津々です。
まずは、弾きたい気持ちを堪えつつ、箏のパーツの名前を教わります。
立ち位置、向きの確認、弾き方のコツを習ったら・・・
爪を選びます・・・選ぶのも真剣です。
さぁ、いよいよ弾いてみます。まずは七を弾いて・・・(まだ左手が不安定です)
「虫づくし」を演奏します。左手の添え方を教わって、ポージングが美しくなりました。
この曲は巾から一、一から巾まで順番に爪を糸から離さずに、そのまま次の糸を弾きます。
「むしづくし」のあとは「姫松」という曲です。弾く糸がバラバラの順番なので大変です。
同じ糸を続けて弾くときに、振動している糸に爪が触れてしまうと雑音がでてしまうことがあるので
先生にお手本とコツをみせてもらって、注意しながら丁寧に弾きます。とても真剣です・・・。
1年生は、全員初めて箏に触ったそうです。
でも音楽の先生に「初めてでこんなにきれいな音がでるなんて、すごいね」と褒められて、うれしそうでした。
今後「さくらさくら」を演奏するそうです。もっと複雑になりそうですが、この調子で美しい音色を響かせましょう。
11月30日(火)1・2年生美術 「張り子の虎」
11月30日 1・2年生の美術で作成中の「張り子の虎」はそれぞれのペースで完成に近づいてきています。
張り子に和紙を(のりにつけて)丁寧に貼ったり・・・
下塗り材を溶かしてよくまぜて塗ったり・・・
下塗りがかわいたら、色をつけたりしています。(絵の具をまぜて理想の色を作ります)・・・
みなさん、手にのりや下塗り材がついてしまっても気にしません。
童心に返って楽しそうです。とても良い雰囲気です。
コロンとした優しい雰囲気の虎や、かわいいぬいぐるみみたいな虎、今にも動き出しそうな虎や、強そうな虎、作っている人の個性がよく出ています。完成が楽しみです。
11月29日(月)生徒会のお仕事~準備編~と1年生理科「地層」
11月29日 この日の登校時間に、生徒会が12月1日、2日にむけて準備をしていました。
なにかというと・・・赤い羽根共同募金に向けたPR活動です。
「12月1日と2日に赤い羽根共同募金をします。~ということにその募金は使われます。ご協力よろしくお願いします」と、ポスターを見せながらPRします。ただ募金活動をするだけでなく、困っている人、困っていることに使う、ということを伝えます。
新しい生徒会になって、役員全員でする初の大仕事です。一生懸命な姿がよく伝わってきました。
1年生の理科は「地層」を学習しています。
まずは、「月世界」の動画をみます。
「月世界」とは自然の力によって生み出された切り立つ荒地の山のことで、むきだしになった山肌が月面に似ていることから言われています。地形の様子をよく見ます。
さて、では実際に「地層」を観察するとしたら、なにが必要でしょうか。みんなで考えます。
教科書の地層の写真をみながら、地層の観察のポイントを教わります。スケッチをすると良いそうです。
そのスケッチからわかる結果を考察していきます。よく結果をみて、そこからなにがわかるのか、よく考えます。
実際に地層をみにいくことはできませんが、川口にも地層をみることができるところがあるよと、先生に言われて驚いた様子でした。みなさん、よく観察する視点が磨かれていました。
11月26日(金)道徳1年「ちがいのちがい」2年「Clening Our School」
11月26日 この日の4時間目、1・2年生は道徳で、それぞれ前回とは違う先生、違う内容について学習します。
1年生は「ちがいのちがい」というお題で、まず、自分とクラスメイト、同じところや違うところを話し合い、発表します。
そして、「さまざまな違い」の例を掲示して、それについてあってよい違いなら〇、あってはいけないちがいを×、どちらでもよいものを△でそれぞれの意見をだしあいました。
国籍が同じでも、性別が同じでも、どんなに気があっても、〇△×がすべてそろうことはありません。ちがいを尊重しあうきっかけになる良い授業でした。
2年生は、「Clening Our School」という題で、学校での掃除時間をきっかけに、各国の学校について考えます。
このクラスはほとんどが海外から来た生徒です。
先生に「あなたの国では学校で掃除をしていましたか」と聞かれ、それぞれの国ごとに分かれて、答えます。
掃除専門のスタッフがいるためやらない、という意見や、週に1回だけするという国がほとんどで、毎日掃除の時間があるというのは日本ならではということがわかりました。
日本の学校の1日の生活の動画をみました。
先生から「日本の学校の生活と、自分の国の学校生活、ちがうところはどこですか」ときかれ、それぞれ考え、発表します。
各国で共通していた日本の学校生活のちがいは「日本では靴を上履きに履き替えている、自分の国ではそのまま履いてきた靴のまま学校に入る」ことでした。
また、お昼休憩には一度家に帰って昼食やお昼寝をして再度登校する国や、毎朝体操や目のツボ押しをしてから学習を始める国など、それぞれちがいがあって「うんうん。」「そうなんだ!」と反応していました。
「では、どうして、日本の学校では掃除を毎日しているのでしょうか。その理由は?メリットは?」それぞれ考えます。
みなさん学校を掃除すること、きれいに保つことの大切さがよくわかっています。
海外から来ても、日本の昼の学校に通ってなくても、陽春で日本の学校生活を今経験しているのでより深く理解してくれた様子でした。
道徳の授業を通して、お互いを尊重したりちがいを認め合ったりして、よく学べていました。
11月25日(木)環境衛生検査「照度」と憩いの場
11月25日 この日は学校薬剤師の先生に来ていただいて、みなさんが学習しやすい環境であるか検査する、
環境衛生検査をしました。今回は「照度」の検査です。
「照度」とは簡単に言えば、ホワイトボードや机周辺がどれくらい明るいか、また、照明の光がどれくらい当たっているかをいいます。
照度計というものを使って、各地点の明るさがどれくらいあるか調べます。
今回の結果は問題なし!とのことでした。安心しました。
さて、陽春分校のエントランスには大きなストーブがあります。休み時間や登校後に暖まっている生徒のみなさんを見る機会が増えてきました。
暖まりつつ、おしゃべりしたり、ほっと一息ついている和やかな姿がとても良いです。
寒くなってきましたので、ぜひみなさん、暖まってくださいね。